2019年のシンガポールグランプリは、9月20日の金曜日から22日の日曜日までの3日間行われます。まず、FP1と呼ばれる最初のテスト走行が、9月20日の17時30分から行われます。続いて同日のうちに2回目のテスト走行が行われますが、それが21時30分から始まります。
21日土曜日は19時から三回目のテスト走行が行われ、その後、22時より予選となります。そして22日の21時10分に決勝が開始されます。
これら3日間は、前の2日がテスト走行と予選とはいえ、これらの昨年の順位を見てみると面白いことがわかります。まず、テスト走行1回目の1位がリカルド、以下フェルスタッペン、ベッテルとなっており、2回目は1位がライコネン、2位ハミルトン、3位フェルスタッペンとなっています。3回目はベッテル、ライコネン、ハミルトンの順で、予選はハミルトン、フェルスタッペン、ベッテルの順になります。そしていよいよ決勝は1位ハミルトン、2位フェルスタッペン、3位ベッテルという順位になったのです。
このことで分かることは、テスト走行の後半から予選・決勝と実力者がその力を発揮し始めるということです。結局予選の上位三人がそのまま決勝でも上位を占めました。逆にテスト走行1回目の1位リカルドは、結局決勝では5位以内にも入れませんでした。優勝したハミルトンはテスト走行2回目から徐々に調子を上げていった流れです。
観戦は予選も大切
F1はシンガポールグランプリに限らず、優勝の行方を占う上では、1回目のテスト走行が非常に大切なものになります。そのために、純粋にレースを楽しもうと思ったら、日程をよく確認して最初のテスト走行から最後まで見ることをおすすめします。
また、F1はテスト走行の時点から激しい駆け引きが行われています。当日の天候によってコースが大幅に異なります。ウエットなのかドライなのかで走り方を変えなければなりません。
さらにコースの状況もその日によって違ってきます。特にマリーナベイ・ストリート・サーキットのような一般道を使用する場合は、その時々で路面が変わっている可能性があります。テスト走行では道路の状態を確かめながら、相手のコンディションを見ながら自分のコース取りや走り方を入念にチェックしています。1日目、2日目の走りを見学しながら、優勝者を予想してみるのも楽しいでしょう。なお、レース見学の際には、爆音がけたたましいので耳栓を用意していった方が良いかもしれません。
ナイトライフも楽しさいっぱい
シンガポールに行ったら、初日二日目のどちらかにナイトサファリ見学もおすすめです。これは広大な敷地の中を専用の車に乗って、夜行性の動物の生態を観察できるもので、昼間には決して見ることのできない動物たちの行動を見学することができます。また、ゲート前では火を使ったショーも行われ、迫力あるステージが繰り広げられます。
そして、やはり見逃せないのは、期間中に行われるショーです。因みに2019年に参加が予定されているアーティストは、Swedish House Mafiaが20日にゾーン4のパダンステージに登場しますし、21日には同じゾーン4のパダンステージにイギリスのロックバンド、Museが出演します。そして、最後の22日にはアメリカのバンド、レッド・ホット・チリペッパーズが出てきます。これ以外にも3日間で約18組のアーティストが出演するのですから、大いに盛り上がることは間違いありません。昼はレースを楽しみ、夜は音楽やパフォーマンスを楽しめるシンガポールグランプリは、まさしく夏の夜を彩る一大イベントと言って過言ではないでしょう。